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Itokawa (小惑星イトカワ)


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イトカワ(糸川、いとかわ、25143 Itokawa)は、太陽系の小惑星であり、地球近傍小惑星(地球に近接する軌道を持つ天体)のうちアポロ群に属する。

物理的性質
イトカワはそれまで一般的に考えられていた小惑星の姿とは異なり、表面はレゴリス(砂礫)に覆われた部分と、岩石が露出した部分に分かれている。この違いは、表面重力の違いに応じている。
また、特異な岩塊が存在し、最大のものは長さ50mに達する。

これらの岩塊は、イトカワにクレーターを作るような天体の衝突では生成しない大きさである。表面にはクレーターも存在するが、このような岩塊のため、サイズや数を把握することが困難となっている。
近赤外線による観測では、イトカワは輝石やカンラン石に特徴的なスペクトルが得られており、普通コンドライトよりなると考えられている。はやぶさによって回収された微粒子の組成もこのデータと符合している。
一方、測定された密度は1.90g/cm3程度であり、従来考えられていたS型小惑星や、地球上の岩石の密度より小さい値となっている。これは、イトカワが内部に多くの空隙を含むためと考えられている。ただし空隙というのが、岩石と岩石の隙間なのか、岩石自体が軽石のような構造になっているのかは不明である。

イトカワの空隙率は40%ほどと見積もられている。イトカワの質量中心は幾何学的な重心とよく一致しており、自転のふらつきもほとんど無いため、質量は均一に分布していると考えられる。

イトカワはその特徴的な形状から、より大きな母天体が破砕されたときの破片ではないかと考えられている。
一部の研究者は、「ラッコ」の頭と胴体にあたる部分が、それぞれ多数の小さな破片が緩やかに結びついた「ラブルパイル」として集積した後、合体して一つになったと考えている。なお、衝突によってイトカワ表面が融解したような形跡は観測されていない。

Itokawa (小惑星イトカワ) : Picture

Itokawa Itokawa
Itokawa
(C) NASA
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Itokawa (小惑星イトカワ) : Movie

小惑星イトカワの姿

観測の歴史
1998年9月26日、アメリカ・ニューメキシコ州ソコロでマサチューセッツ工科大学・リンカーン研究所の地球接近小惑星研究プロジェクト (LINEAR) により発見された。

日本の小惑星探査機(工学実験宇宙機)はやぶさ (MUSES-C) の探査対象となったことから、宇宙科学研究所が日本のロケット開発の父・糸川英夫の名前を付けるよう命名権を持つ発見者のLINEARに依頼した。LINEARはこれを受けて国際天文学連合に提案、2003年8月6日に承認されて「ITOKAWA」と命名された。

イトカワはアメリカ・カリフォルニア州ゴールドストーンのゴールドストーン天文台によりレーダー観測されており、細長い楕円体に近い形状をしていると推測された。

2005年9月に、宇宙機はやぶさがイトカワ近傍に到着し、可視光での撮影、近赤外線スペクトルの測定、レーザー高度計による測地、および蛍光X線の観測を行った。はやぶさから送られた写真により、イトカワはレーダー観測による予想よりも細長く曲がった形状(はやぶさ関係者はラッコ形と表現している)であることが分かった。

イトカワの自転軸は黄道面に対してほぼ垂直であり、「ラッコ」の腹を北極星側に向けて、地球と逆方向に回転している。

はやぶさはホッピングロボット「ミネルバ」による表面の観測(イトカワへの投下には失敗)と小惑星表面の物質のサンプルリターンを試みた。はやぶさは2010年6月13日に地球へ帰還し、オーストラリア南部のウーメラ試験設備にサンプルが入っている可能性のあるカプセルをパラシュートで降下させた。カプセル内の粒子の回収を進めると共に電子顕微鏡による簡易分析を行った結果、同年11月16日までに回収された微粒子のうち1,500個ほどが岩石質であり、そのほぼ全てがイトカワ由来と判断されることが宇宙航空研究開発機構から発表された。

イトカワは「機体が着陸した最小の天体」としてギネスブックにも掲載されている。
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「ウィキペディア(wikipedia):フリー百科事典」より文章引用。

イトカワ (小惑星). (2011, June 2). In Wikipedia.

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